散策ガイド

散策ガイド     Walking Guide


松山市と久万高原町の境、「三坂峠」から望む松山市久谷地区(手前の谷筋)。四国山中を長々と歩いたお遍路さんたちはこの峠に立ち、初めて瀬戸内海を見る。峠を下ると久谷が現れ、松山城下、道後温泉へと道は続く。

三坂峠の入り口に立つ案内板

鬱蒼とした森に抱かれ、昔ながらに息づく三坂峠の遍路道。約1時間歩くと森を抜け、「坂本屋」が現れる

坂本屋周辺には遍路道沿いに江戸時代に行き倒れたお遍路さんの墓が点在する。かつて遍路道の難所として畏れられた「三坂峠」の秘めたる気配がしのばれる。

坂本屋付近から四国霊場第46番札所浄瑠璃寺へといざなう遍路道

厳しい遍路道を下るとやがてのどかな里山へ。お大師さんが網をかけて投げたと伝わる巨石「網掛け石」がお遍路さんたちを迎える

網掛け石の前にたたずむ大師堂はお遍路さんたちの休憩スポット。あと一息で浄瑠璃寺だ

遍路道沿い点在する馬頭観音は荷馬車や牛、旅人を見守る仏さま。かつて、松山城下と高知城下を結ぶ主要街道としてにぎわった様子がうかがえる。

山口霊神。遍路の里は狸の里!?。

ぶんぶく茶釜、証城寺と並び、日本三大狸噺として知られ、ジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」でも活躍した化け狸「隠神刑部」(いぬがみぎょうぶ)が埋葬されたと伝わる山口霊神。

浄瑠璃寺門前に立つ正岡子規の句碑。「永き日や衛門三郎浄瑠璃寺」。かつてこの遍路道を松山中学時代と帝国大時代に歩いたことを、子規が晩年、回想して詠んだとされる。

浄瑠璃寺境内。正面が本堂。

大師堂でお経をあげるお遍路さんたち

浄瑠璃寺門前の道標。第47番札所八坂寺まではわずか1.4キロだ

浄瑠璃寺境内

浄瑠璃寺境内

第47番札所八坂寺門前。橋を渡って境内へ

橋の見事な天井絵

手水舎のひしゃくには奉納者の名が記される。身を浄め、本堂へ

境内にたたずむ宝篋印塔は鎌倉時代末のもの。市指定文化財。

石段の上に本堂が見えた

がっちりとした気配の本堂。左に弘法大師空海を祀る大師堂、右に山岳修験道の開祖、役小角を祀る熊野権現があり、大師信仰と山岳信仰の歴史を生き生きと今に伝える

参拝者を浄め、癒す線香の匂い

大師堂の法具

境内の無料宿泊所「通夜堂」。覗くと外国人遍路たちが寛いでいた

四国で2番目に古い石の道標。八坂寺付近にあり、お遍路さんたちに方向を示す手が刻まれている。

遍路のルーツとされる衛門三郎が8人の子供たちを祀ったとされる8つの古墳「八ツ塚」。直径数メートルの円墳が南北に8つ連なる。

周辺マップ


松山市オススメ観光地

道後温泉
「日本書記」にも登場するわが国最古といわれる温泉です。古代に名を知られた道後温泉は、白鷺の伝説をはじめ数々の逸話や物語などが残されており、わが国の歴史とともに温泉文化を育んでいます。

松山城
国内に12しかない江戸時代以前に建造された天守を持つ城の一つで、1602年から築城を開始し、四半世紀をかけて完成した。市内中心部に位置し、天守の最上階からは松山平野や瀬戸内海などが見渡せる。

坂の上の雲ミュージアム
小説『坂の上の雲』は、松山出身の秋山好古、真之兄弟と正岡子規の3人の生涯を通して、近代国家として成長していく明治日本のすがたを描いた作品。坂の上の雲ミュージアムは、松山のまち全体を屋根のない博物館とする『坂の上の雲』フィールドミュージアム構想の中核施設。

松山市立子規記念博物館
俳人・正岡子規に関する多彩な資料を展示し、子規の生涯や松山の文学の歴史を分かりやすく紹介している。3階には子規が小説家・夏目漱石と同居した「愚陀佛庵」が再現されている。




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